毎年この時期になると種類豊富にずらりと並ぶ、子供服の夏のマストアイテム“Tシャツ”
まず、目に入るプリントやシルエットなどのデザインはもちろん、気になるのはやっぱり“素材”。
夏場はTシャツ一枚で着用することも増え、直接肌に触れる機会が多いアイテム。
最近では、特に肌が敏感な方や、着心地にこだわりのある方も多い印象。
どうしても素材感は気になるポイントです。
ただ、ネットでのお買い物では、デザインが気に入っても、素材感が分かりにくくて躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。
安心してお買い物していただく材料になるよう、Tシャツの素材についてご紹介します。
まず、Tシャツの肌触りや厚み、質感の違いは、素材・編み方・厚み(オンス) によって異なってきます。
素材
Tシャツで使われる主な素材が、コットンとポリエステル。
そして近年はそれらを混ぜた混紡素材がよく目にする代表的な素材です。
そして脱ぎ着しやすいよう、首元のリブ部分に伸縮性に優れたポリウレタンが含まれることも多いです。
どの素材にもそれぞれのメリット、デメリットがあります。
まず素材の特性を理解するだけでも、Tシャツ選びのヒントになるはずです。
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【綿・コットンを使用したTシャツ】
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また、最近では“オーガニックコットン”を使用したアイテムも目にするように。
皆さんご存知のように、オーガニックコットンとは農薬や化学肥料の使用を抑え、有機栽培されたコットンのこと。
“オーガニックコットン=肌に優しい”と認識されていることも多いですが、実は肌触りはコットンもオーガニックコットンもほとんど同じ。
コットン製品は、有機栽培でもそうでなくても肌にやさしい素材として知られているため、そこまで大きく差はないとされています。
じゃあ、オーガニックコットンにはどんなメリットが?
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化学肥料や農薬に敏感な方は通常のコットンに比べても、より刺激の少ないオーガニックコットンの方が気持ちよく安心して着用できる素材です。
【オーガニックコットンを使用したTシャツ】
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【ポリエステルを使用したTシャツ】
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そして、それぞれの素材の短所を補うように作られたのが混紡素材です。
ポリエステルと綿を混紡したものや、強度のあるナイロン素材とコットンを混紡したものも。
素材の混率によって、好みの着心地を選択できることがメリット。
ただ、素材が混ざることによって、お洋服としてリサイクルがしずらいという、環境への負荷があるというデメリットもあります。
編み方
そして、次にTシャツの肌触りに大きく関係するのが生地の編み方。
天竺
1番ベーシックな編み方。
下着や、Tシャツ、寝具など直接肌に触れるような製品はこの編み方が多いです。編み機や素材によって仕上がりは異なりますが、横方向の伸縮性が高く、縦方向の伸縮性はあまりないことから、ストレスなく着用でき、型崩れはしにくいという性質も。
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カノコ
分かりやすいのがポロシャツ。
表面が凸凹していて、肌に触れる面積が少ないことからさらっとした着心地に。
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メッシュ
メッシュにも大きく分けて、ハニカムメッシュ、ポリエステルメッシュなどの種類があります。どちらも特徴として、通気性がよく、速乾性に優れているので、スポーツ時や暑い夏に快適な素材です。
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その他にもリブ編みと呼ばれるフライスや、裏毛などがあり、編み方×素材の組み合わせだけでも種類は様々。
厚み (オンス)
Tシャツの透け感が気になる方にとって重要なポイントが生地の厚み。
デニムなどでよく耳にするオンス(oz)。実は重さを表す単位。
Tシャツやデニムなど衣類の場合は、「1ヤード四方(約90cm四方)に対する生地の重さ」 を表します。
ヘビーウェイト、ライトウェイトなどと呼ぶように、素材が同じTシャツでもオンス数が大きいほど重く、生地が厚い製品であると判断します。
1オンスは「約28.35グラム」と言われても、中々想像しずらいかと思います。
一般的と言われるベーシックな厚みは、5~6オンス(oz)ほど。
3~5オンス(oz)だと、薄手で軽い着心地。白や薄いカラーでは透け感があります。
薄手になる分、型崩れはしやすいので、洗濯時にはネットに入れてお洗濯するのがおすすめ。
6~7オンス(oz)だと、厚手で型崩れしにくいしっかりとした厚み。夏場だと少し暑く感じるかもしれません。
これらの要素で、Tシャツの着心地が大きく変わります。
お持ちのTシャツで気に入った肌触りのものはどういった素材か、編み方は?と調べてみると自分のお気に入りが分かって次のお買い物に活かせるかもしれません。
また、シーンに合わせて適した素材のTシャツを選ぶことで、より着心地よく過ごせたり
素材の特性に合わせたお手入れをすることで、消耗品と諦めていたTシャツをもっと長く楽しめるかもしれません。
ぜひ、子供服のシャツ選びのヒントにしてみてくださいね。